呼吸器科

RESPIRATORY

呼吸器科の診療コンセプト

言わずもがな呼吸器科は内科医にとって必須の科ではないでしょうか?肺のレントゲンを読むことは基本ですから。肺の雑音を聴くのも大切です。気管支喘息、肺気腫、咳喘息の患者さんも最近増えてきています。当クリニックでは、酸素飽和度検査も行えます。

こんな症状ありませんか?

  • 咳が続く
  • 息苦しい
  • 胸が痛い
  • 痰が出る回数が増えた
  • いびきが激しい
  • 睡眠時間が十分でも眠気がある

主な対象疾患

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、「Sleep Apnea Syndrome」と言って、睡眠時に何回も呼吸が止まり、ぐっすりと眠ることが出来ない病気です。大きないびき、夜間の呼吸停止、起床時の頭痛、日中の強い眠気などの症状があります。放置しておくと、高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの深刻な病気に陥ってしまいます。

睡眠時無呼吸症候群による交通事故

近年、SASが原因で起こる居眠り運転による交通事故が社会現象にまでなっています。しかし治療法が確立されている為、適切な検査・治療を行えば決して怖い病気ではありません。

睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠評価装置を使用して検査を行います。睡眠時に装着して寝るだけで検査が可能です。

10秒以上呼吸が止まることを「無呼吸」と言い、呼吸が浅くなることを「低呼吸」と言います。SASの定義は、睡眠1時間当たりの無呼吸や低呼吸が5回以上の場合を言います。また、睡眠1時間当たりの無呼吸と低呼吸の合計を「無呼吸低呼吸指数(AHI)」と呼び、この指数によってSASの重症度を分類します。AHIが5回以上で軽症、15回以上で中等症、30回以上で重症です。

中等症以上の閉塞性SASの方への治療法

中等症以上の閉塞性SASの方には「持続陽圧呼吸療法(CPAP)」を行います。この治療法は、閉塞性SASの治療として第一選択とされています。
CPAP療法は鼻より空気を送り、閉塞した上気道を広げることにより睡眠時の無呼吸をなくし、酸素不足を解消し、睡眠の質を向上させることが出来ます。CPAP療法を使うと、殆どの方はその日からいびきをかかなくなり、日中の眠気が軽くなり、すっきりした睡眠を得ることが出来ます。SASの疑いのある方は是非受診をお待ちしています。

花粉症

「花粉症」とは、ヒノキやスギなどの特定の植物の花粉が原因となって起きる、季節性のアレルギー疾患です。鼻水や鼻づまりなどの鼻炎症状のほか、目にかゆみを感じるなどの症状が知られています。治療に当たっては、点眼薬や点鼻薬のほか、内服用の抗アレルギー薬の処方が代表的です。また、当クリニックではスギ花粉に対する舌下免疫療法も行っており、根治できる症例もあります。さらに、食事や睡眠などの生活習慣を見直して、免疫力を向上することなども重要です。

舌下免疫療法

気管支炎

気管支に炎症が起きて発症し、発熱や咳、痰や食欲不振、全身の倦怠感などを伴う呼吸器疾患です。短期間でおさまる急性のものと、長期的に咳や痰が続く慢性のものとに分けられます。悪化すると肺炎につながる症例もあるので、早期に治療することが重要です。原因がインフルエンザなら抗ウイルス薬を用いますが、細菌感染であれば抗菌剤での治療を行います。

COPD

「COPD」は日本語では慢性閉塞性肺疾患と呼ばれており、慢性気管支炎や肺気腫を含みます。気道や肺などの呼吸器に起きた炎症によって、少しずつ呼吸機能が低下していくことを特徴としています。「肺の生活習慣病」と表現されることもあり、50歳代以降で発症例が増えることも知られています。体力がある年齢では症状が顕著になりにくいですが、年齢が上がるにつれて進行していきます。喫煙の習慣も影響するので、当クリニックの禁煙外来を利用されることをおすすめします。

禁煙外来

スパイロメーター(検査)

スパイロメーターはCOPDの診断に役立つスパイロ検査に用いる機器です。呼吸時に肺に出入りする空気の量を測定することで、気道の狭さや肺の容量などを確認します。年齢や身長に対する標準値と測定値を比較することで、呼吸器にどのようなトラブルがあるかを知ることができます。