内科
INTERNAL
内科の診療コンセプト
私にとって内科医とはプライマリ・ケア医だと思っています。様々な疾患で困っている患者さんをまず最初に診させてもらう。入室時より顔を見て、話を聞いて、血圧を測り、脈をとって・・・。
そこから全ての診療が始まります。
一般内科
一般内科は、内科的疾患を幅広く扱う診療科です。発熱や咳、鼻水や頭痛、腹痛や下痢、便秘や嘔吐など、何らかの内科的症状があれば、まずは一般内科にご相談ください。また、「症状は明瞭ではないが、何となく体調が悪い」、「何科に相談したらいいかわからない」といったときにも、まずは一般内科にご相談いただければ、問診や検査によって必要な診療に繋げます。当クリニック内の他の診療科で対応する場合もありますが、高度な設備などを必要とするケースであれば、連携する総合病院を迅速に紹介して適切な診療を受けられるサポートを行います。
主な対象疾患
- 風邪
- インフルエンザ
- 咽頭炎
- 扁桃炎
- 気管支炎
- 胃腸炎
- 膀胱炎
- アレルギー疾患
(花粉症、アトピーなど) - 生活習慣病
- 貧血
発熱外来
発熱外来は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、事前に電話でのお問い合わせ、予約をお願いしております。
別室にて院長が防護服を着用しての診療となるため、当クリニックの前に着きましたら再度電話、またはインターフォンを押して受付にお知らせください。
ご来院までの流れ
- Flow01
電話
発熱されている場合、いきなりご来院されるのではなく、必ず事前のお電話をお願いします。
- Flow02
来院
ご来院されましたら、当クリニックの入口に設置したインターホンかお電話にてお知らせください。
- Flow03
診察
発熱外来を利用される方は、ほかの疾患でご来院された方とは動線を分けています。ご理解、ご協力をお願いします。
生活習慣病
生活習慣病は、40代から60代に発症することが多いことから、かつては成人病と呼ばれていました。成人病が生活習慣病という名前に改められたのは、食生活・身体活動・アルコール・たばこなど、生活習慣と密接な関係があると認識されるようになったためです。
生活習慣病は徐々に進行していきます。異常に気づいたときにはかなり進行していたり、治りにくく、他の病気も併発しやすいという性質があります。がん、脳卒中、心臓病は三大生活習慣病と言われています。
生活習慣病にならないために
生活習慣病の要因には物理的に避けられないものもありますが、自分で改善できるものも少なくありません。生活習慣病にならない・負けないためには、「歳をとったら仕方がない」のではなく、「生活習慣を改善することで予防したり進行をおさえることができる」病気だという意識を持つことが大切です。
生活習慣病の発症の要因
生活習慣病の発症の要因として、以下の3つの要因が複雑に絡み合っています。この中で、個人でも対策できるのが生活習慣要因です。
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生活習慣要因
- 過食や偏食、過度の飲酒
- 運動不足、休養不足
- 喫煙
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遺伝的要因
- 遺伝子異常
- 加齢
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外部環境要因
- ストレス
- 有害物質
- 病原体
生活習慣病の主な病気
生活習慣病の予防
管理栄養士による食事指導
生活習慣の予防には、食事療法がとても大切です。
- 糖質の制限
- 減塩
- 脂質の制限
などを行います。当院では、不定期に管理栄養士による食事指導を行っています。ご希望の方はぜひ、食事療法を勉強して下さい。
生活習慣病予防のための食生活のポイント
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Point.01
バランスの良い
食生活にする1日30食品を目標に、主食、主菜、副菜のそろった献立を立てる。(生活習慣病全般の予防)
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Point.02
食べ過ぎに注意する
腹八分目を心がける。間食にも注意。
(生活習慣病全般の予防) -
Point.03
塩分をとりすぎない
1日10g以下を目標に、薄味に心がける。(高血圧、脂質異常症、心臓病などの予防)
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Point.04
脂肪は量と質を
考えてとる動物性脂肪のとりすぎに注意。新鮮な魚の油を多くとる。(動脈硬化、脂質異常症、心臓病などの予防)
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Point.05
野菜を十分にとる
1日300gを目標に、野菜、とくに緑黄色野菜を積極的に食べる。(がん予防や老化防止)
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Point.06
食物繊維をとる
野菜、とくに根菜類や海藻を積極的に食べる。(大腸がん、肥満などの防止)
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Point.07
カルシウムをとる
カルシウムを多く含む牛乳・乳製品・小魚・海藻・大豆製品を十分にとる。(骨粗しょう症予防、ストレス防止)
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Point.08
アルコールや
糖分は控えるアルコールは食欲を刺激する。清涼飲料水の糖分にも注意する。(肥満、糖尿病などの予防)
糖尿病
糖尿病は今や国民病ともいわれ、日本全国で約700万人の患者さんがいるといわれています。では、糖尿病とはどんな病気でしょうか。読んで字のごとく、「糖が尿に出る病気」と言ってもよいでしょう。もっと正確にいえば、尿ではなく、血液中のブドウ糖(血糖といいます)が多くなる病気です。
血液中のブドウ糖が一定の割合を越えると、それが尿にまで漏れ出して、「糖尿」の状態になります。しかし、尿に糖が出ていないからといって、糖尿病ではない、というわけではありません。血液中のブドウ糖を測ったとき、正常の人より高い、それが糖尿病なのです。
糖尿病の症状
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疲れやすい
-
尿の量や
回数が多い -
のどが渇き、
水分を多くとる -
体重が急に減る
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視力障碍
(失明することあり) -
手足の痺れ・ちくちくした痛み・
感覚異常 -
化膿しやすくなる
(壊疽を起すこともある) -
皮膚のかゆみ
-
腎臓の機能の悪化
(末期には腎不全となり、透析が必要なことも) -
狭心症、脳卒中
(心臓や脳にいく血管がつまりやすくなるため)
血糖が高くなったために現れる「疲れる」「尿の量や回数が多い」「喉が渇き、水分を多くとる」「体重が急に減る」などの症状は血糖をコントロールすれば治りますが、合併症は一度悪化させると、なかなかよくならないばかりか、取り返しのつかなくなることもあるので、早期発見、早期治療が重要です。
糖尿病のことが分かるサイト
糖尿病のことについてさらに知りたい方は以下のボタンより「糖尿病ネットワーク Diabetes Net. – 生活エンジョイ物語」をチェックしてみてください。糖尿病患者さんのネットワ-クです。糖尿病のことがわかります。
高血圧
一般的には血圧が、最高血圧140以上ないしは、最低血圧が90以上のときに高血圧といいます。ただし、その人の年齢や他の危険因子(糖尿病、喫煙、肥満等の動脈硬化の原因となりえる因子)によって、治療を開始すべき血圧の値や目標とすべき血圧の値は変わってきます。
当院の治療方針
年齢や危険因子に応じた目標設定を行います
当院では高血圧ガイドラインに基づいてその点を十分に御説明した上で、患者さんと一緒に目標設定をしていきます。最近では家庭血圧が重視されています。自宅で朝と夜に血圧を測定し、治療の参考にさせていただきます。高血圧症の9割以上が原因不明の本態性高血圧です。本態性高血圧は30~40%の遺伝的要因、残りの60~70%の環境要因の関与が考えられています。
高血圧の治療法
治療方法としては一般的にまず環境因子、生活習慣の改善(食塩制限・カリウム摂取・肥満解消・アルコール制限・運動療法・禁煙等)が行われ、これでも血圧が低下しない場合は、降圧剤による治療が行われます。これらの生活習慣の改善や降圧剤の効果は、一人ひとりの患者さんごとで効果が異なります。各個人に合わせて最適の治療を行う事が大切です。
高血圧のように多因子がその成因に関与する疾患では、遺伝因子と環境因子がその病態と治療にも密接に関連して関与してくる可能性が考えられてます。
食生活と高血圧の関係性
ライフスタイルとして食塩と高血圧の関係は明らかになりました。食塩の制限の目標は日本高血圧学会の最近のガイドラインでは、6グラム未満となりました。日本人の食塩摂取量はやや減少傾向にはあるが、1日平均11グラム~12グラムとまだ多い傾向にあります。食塩制限の効果には個人差があるが、1グラム辺り約1mmHgの血圧効果が期待できます。カリウム、カルシウム、マグネシウムは摂取不足が高血圧に関連します。これらを多くとる事により、小さいながら血圧低下が期待できます。
果物と野菜、低脂肪の乳製品に富む食事はミネラルを豊富に含み、食物繊維やタンパク質も多く、最近のガイドラインで推奨されています。
高血圧予防の9か条
- 塩分(Nacl)を控える
- アルコールは1日に1合まで
- 野菜は毎日
- 乳製品を毎日とる
- 肉より魚を多くとる
- 夜間の食事を減らす
- 20分ほどの軽い散歩
- ストレスを減らす
- タバコを減らす
脂質異常症(高脂血症)
脂質異常症(高脂血症)とは、血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質が、正常値を超えて高くなった状態が続く病気です。脂質は、細胞やホルモンの材料になったり、エネルギーを蓄えるなど、身体を作るうえで大切なものなのですが、増えすぎると身体に悪影響を及ぼします。
脂質異常症の症状自体は、痛みやかゆみなどを自覚できる症状がなく、治療をする必要性を感じにくいために放置されがちですが、血中のコレステロールや中性脂肪が多すぎると「動脈硬化」を引き起こしてしまいます。そのまま放置すると、やがては「心筋梗塞」や「脳梗塞」などの危険な病気にかかりやすくなり、最悪の場合には「突然死」にもつながります。
脂質異常症の診断基準
脂質異常症には、悪玉コレステロール(LDL)が増えた血中の状態、善玉コレステロール(HDL)が減った血中の状態、中性脂肪(トリグリセリド)が増えた血中の状態を指します。
脂質異常症の診断基準 | 血液検査内容 |
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高コレステロール血症 | 総コレステロール値が高い(220mg/dL以上) |
高LDLコレステロール血症 | LDLコレステロールが高い(140mg/dL以上) |
低HDLコレステロール血症 | HDLコレステロールが低い(40mg/dL未満) |
高トリグリセリド血症 | トリグリセリドが高い(150mg/dL以上) |
※日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患診療ガイドライン」2002年版より
脂質異常症の原因
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悪玉コレステロールが
増える原因高コレステロールな食事を摂取したり、精神的ストレスが高い状態であったり、過労の場合も増えてしまいます。
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善玉コレステロールが
減る原因運動不足や喫煙で、中性脂肪が増える環境は食事でエネルギーを摂りすぎると余ったエネルギーが中性脂肪(トリグリセリド)となって体内に蓄積されてしまいます。
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中性脂肪(トリグリセリド)の
高い人内蔵のまわりに脂肪がたまる内臓脂肪型肥満が多くみられ、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の発症、進展に大きく影響するといわれています。
脳梗塞・心筋梗塞にならないために
ストレスが多いと血圧があがり、血圧が高いことで血管が傷みやすい状態になります。ビタミンCやEが破壊されて善玉コレステロールが減ることにより、悪玉コレステロールが増加し(善玉コレステロールは増えすぎた悪玉コレステロールを除去する働きもあるのです)、血管が傷んだところに悪玉コレステロールや中性脂肪が沈澱、付着して、石灰化し、血液の流れを細くして、悪化すると血管を詰まらせてしまいます。詰まるとその血管から先が血液が通らないことにより壊死してしまいます。脳の血管ならば脳梗塞、心臓の血管ならば心筋梗塞を起こすのです。
ストレスが多い社会ですが、毎日、少しずつ、ストレスを減らすこと大切です。減らせないストレスであれば、ストレスを発散できるような趣味や、一時的にでもそのストレスから離れられる方法を探すとよいでしょう。
(ストレス発散するために、自分自身の身体に負担がかかることは避けたものが良いと思います)