経鼻内視鏡検査

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経鼻内視鏡検査とは

当院では検査時の苦痛を軽減させるため、細い(5.9㎜)内視鏡を鼻から挿入できる経鼻内視鏡を取り入れております。鼻から挿入すれば、咽頭反射(吐き気)はほとんど起こりません。

近年では胃カメラの性能が向上しており、ピロリ菌の有無の診断の材料としても有用です。

経鼻内視鏡検査と経口内視鏡の違い

経鼻内視鏡検査で使用する機器・設備

  • 検査装置

    右側の機械が検査装置です。患者さんはベッドに横になり、細長い管のようなものを鼻に挿入し、食道、胃、十二指腸などを診ます。
    患者さんは右側のモニターで、医師は左のモニターで検査の様子を観察することができます。どちらも同じ映像で、また鼻からの検査の場合は話す事も出来ますので、コミュニケーションがとりやすいです。

  • 内視鏡洗浄消毒機

    使用ごとに、内視鏡洗浄消毒機を使用し、徹底した消毒・滅菌を行っております。「常に清潔で感染をけっして起こさない」をモットーとしています。

当院での胃内視鏡の実績とアンケート調査結果

スクロールできます

平成
24年
平成
25年
平成
26年
平成
27年
平成
28年
平成
29年
平成
30年
令和
元年
令和
2年
令和
3年
令和
4年
総数 499名 507名 505名 518名 524名 535名 542名 518名 479名 476名 496名
経口 114名 105名 96名 81名 60名 76名 66名 81名 50名 36名 45名
経鼻 385名 402名 409名 437名 464名 459名 466名 437名 429名 440名 451名

上記アンケート結果によると、経鼻の方が8割を占めています。
また経鼻内視鏡をした方へのアンケート調査結果が以下です。

スクロールできます

平成
24年
平成
25年
平成
26年
平成
27年
平成
28年
平成
29年
平成
30年
令和
元年
令和
2年
令和
3年
令和
4年
楽だった 359名
(93.2%)
377名
(93.8%)
380名
(93.0%)
401名
(91.8%)
426名
(91.8%)
428名
(93.2%)
436名
(93.5%)
401名
(91.8%)
422名
(98.4%)
431名
(97.9%)
423名
(93.8%)
まあまあ
楽だった
22名
(5.7%)
22名
(5.5%)
28名
(6.8%)
35名
(8.0%)
38名
(8.2%)
25名
(5.4%)
27名
(5.7%)
35名
(8.0%)
7名
(1.6%)
5名
(1.1%)
15名
(3.3%)
つらかった 4名
(1.1%)
3名
(0.7%)
1名
(0.2%)
1名
(0.2%)
0名
(0%)
6名
(1.3%)
3名
(0.6%)
1名
(0.2%)
0名
(0%)
4名
(0.9%)
13名
(2.9%)

毎年度90%以上の方が楽だったとおっしゃっております!
胃カメラ検査でつらい経験をされた方は、是非経鼻内視鏡を受けられたらいかがでしょうか?

検査の流れ

Flow01問診

危険を避けるための事前チェックです。こんなことを聞かれます。

  • 薬のアレルギーはありますか?
  • 耳鼻咽喉科の先生から、鼻が悪いと言われたことがありますか?
  • 鼻血がよくでますか?
  • 血が止まりにくいことはありますか?
  • 肝臓が悪いと言われたことはありますか?
  • 血液をサラサラにする薬を飲んでいますか?

Flow02消泡剤を飲みます(前処置)

胃の中の泡を取りのぞき、胃の壁をきれいにするために、消泡剤 (やや苦目の白い液体です) を飲みます。
※これは口からの胃内視鏡検査の場合も同じです。

Flow03鼻腔に局所血管収縮剤をスプレーします(前処置)

鼻腔の血管を収縮させます。
出血しにくくするとともに、鼻のとおりもよくするために行います。
スプレーは風がシュッと入るような感じで、ほとんど痛みはありません。

Flow04鼻腔に麻酔薬を注入、局所麻酔を行います(前処置)

小さな注射器型の注入器で注入するタイプとスプレー式のタイプがあり、病院によって異なります。
当院は注入するタイプで、1分ほど間隔をあけて2回行います。局所麻酔ですから眠くなりません。

Flow05麻酔薬を塗ったチューブを挿入(前処置)

細くてやわらかいチューブにゼリー状の麻酔薬を塗り、鼻腔に挿入して局所麻酔を行います。細いチューブから始めて、徐々に太くします。鼻の穴の痛みが抑えられ、内視鏡の通りがスムーズになります。最終的にチューブは内視鏡と同じ細さになります。

Flow06鼻から内視鏡を通します(検査)

鼻腔の血管を収縮させます。出血しにくくするとともに、鼻のとおりもよくするために行います。スプレーは風がシュッと入るような感じで、ほとんど痛みはありません。

Flow07胃の中を見ます(検査)

食道、胃、十二指腸の順に観察していきます。モニターを見て、自分の目でもその様子を確かめることができます。口は自由になっていますから、先生に質問もできます。

Flow08検査が終わったら

眠くなる麻酔は使わないので、すぐに帰れます。約30分~60分で水も飲めますし、食事もできます。
原則、注射を行わないので、運転もできます。

経鼻内視鏡のことが分かる情報サイト

糖尿病のことについてさらに知りたい方は以下のボタンより「鼻から.jp ~胃がんの予防と早期発見~」をチェックしてみてください。経鼻内視鏡について分かりやすく説明されています。